会社の旅行で台湾に行って来た。2泊3日の計画で、金曜朝の便で昼過ぎに現地到着した。パック旅行なので自由時間は少なかったが、今回はバッタもんのブランド時計を買う事を目的とした。
何処に行けば偽物があるのかも調べていなかったのだが、本物のロレックスを置いているらしい普通の時計屋のショーウィンドーを覗いていると、60前後のオヤジが日本語で偽物あるよと話し掛けてきた。昼間その近辺を歩いてた同僚がこのオヤジに話し掛けられたのを聞いていたので、作戦通りである。
で、オヤジについて5分位歩くと、商店街の中で見た目は店じゃないただの入口から2階に上がると10畳ほどの部屋にカバンとかと一緒に並べてあった。驚いたのは、その部屋に上がる途中に監視カメラの映像を写したモニタが5,6台あり、善人じゃなさそうな男が居た事だ。更に部屋に入ると、ドアに電子ロックらしい頑丈な鍵を掛けられてしまい、内心「やばいかも!」とどきどきしてしまった。この時は3人組だったが皆緊張してるのがわかった。置いてるモノの種類は少なく、気に入るものが無かったので全員何も買わなかったが、すんなり帰ることが出来た。この時オヤジの名刺をもらい、電話くれたらホテルまで迎えに行ってもっと大きいところに連れてくとの事だった。
ホテル(三徳ホテル)に戻り夕食、宴会後、酔いの勢いも有って電話してみようという事になり電話したら本当にきた。迎えといっても普通のタクシーだったのでその時はホッとしたのだが、タクシーがひと気の少ない住宅街というか下町工場街という感じの暗いエリアに突入して更に奥に奥に進んでいくと緊張感はマックスであった。そして暗がりの中、下町工場のような建物の前で降り、オヤジが何やらインタフォンのようなボタンを押して内側と何か会話したらロックが外される音がして扉が開いた。もう後戻りも出来ないのでついて入っていくと、今度は前のところより警戒が厳重で、ロックのあるドアを3回くらい通った。しかも監視モニタも10台位あり、表通りの様子から、売り場までの道沿い全てを監視しているようだった。警察のがさ入れを警戒しているのだろうが、察知したとしてもどうやって逃げるのだろうか?売り場に入ると今度は日本人らしき先客が2,3人いて、かなりホッとした。広さは前の3倍くらいあり、カバンとか含めてかなりの量が置いてあり、時計はロレックス、オメガ、タグホイヤーその他種類は何でもある感じだった。
偽物の中でも値段的にだいたい3ランクに分けられて、1番高級なのはムーブメントに本物を使っているというもので、5~6万。次がムーブメントに日本製、スイス製を使っているらしいもので1~3万。あとはちょっと見でバッタもんとわかるレベルの1万円未満のもの。笑えたのはスピードマスターとかの小針が盤面に絵で書いてあるだけのものだ。ちなみここに書いた値段は付いてた値札の価格である。
俺に引っ付いた売り場のババアがうざく、来て直ぐなのに早く決めろ、後がつかえてる、早くしろとうるさい。俺も切れ気味になって「まず見てからだ!」というと、客はお前だけじゃないなどと、典型的な中国訛りの日本語でまくし立てる。色々見たいのに出来るだけ見せたくない感じだ。結局定価で3万するのを特別に1万2千円にするというロレックス・サブマリナーと書いてあるものにした。多分値切りがうまくいけば1万円程度なのだろう。この時は身包み剥がれてもいいように1万2千円+小銭分の台湾元しか持っていかなかったのだが、ババアは日本円で12,000円のつもりだったらしく、知ったとたん怒り出し小銭の200元も払うはめになってしまった。
商談成立後、ベルトの長さ調整をするというので時計を渡したのだが、この時にどうも別物にすりかえられてしまったようだ。ホテル帰ってよく見るとリングに傷というか汚れが付いていた。買う時に気が付かない筈が無い割と目立つ汚れである。してやられた。もし台湾で偽物買うときがあったら、最後の最後まで気を抜かないようにしましょう。
←空港からホテルまでの車中より。
←中正(蒋介石)記念堂。旧正月ということで人だらけだった。
←新宿。台湾は戦中の影響で日本の地名が多いらしい。
←本物の豚が並んでいた。腐らないのか?
←今回泊った三徳(サントス)ホテル室内の様子。ごく普通だ。
←台北101ビル。現在世界一高いらしい。ドバイに建設中の160階建てが出来るまでの命だ。
←101からの眺め。空気が汚い。今回偽物買う時の写真は流石に1枚も撮れなかった。
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